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働き人育成のための行動計画

宣教戦略シンクタンク「RACネットワーク」福田充男

 

1月30日(土)に大阪で、「神の御心を求める会」(1月8─11日兵庫県三田市開催)の継続祈り会が持たれました。開催の目的は、前回の祈り会で与えられた「収穫のために働き人を整える」という目標を、実行に移すための行動計画を策定することでした。数ヶ月以内に実行できるいくつかの具体策を確認しました。

 

行動計画についてご報告する前に、「神の御心を求める会」を開いてから3週間の間に与えられた神の恵みについて、参加者が分かち合った内容を短く報告します。

 

数名の人たちは、長年の心の傷がいやされて、前向きに新しくスタートを切ることができたと証ししてくださいました。また、ある少年は、祈り会で祈った直後から、2年もの間苦しめられてきた腰痛から解放されたそうです。日常生活で語られる神の声に、より敏感に反応することで、隣人を励ましたり建て上げたりする働きが始まったと報告する人たちがいました。さらに、自分の職場で1週間に3名の人がイエス様を受け入れたという喜びのレポートがあったり、賀川豊彦のように「地の塩」として地域に仕えたいという決意表明があったりしました。新しい季節が始まったことを、参加者全員が感じているようでした。感謝です。

 

それでは、以下に、今回の継続祈り会で立てた行動計画について報告をいたします。

 

1 定期的な交わり

一斉メール配信(あるいはメーリングリスト)を充実させ、夕食会や一泊以上のリトリートを定期的に開くことで、相互の協力関係を深めることにしました。互いの歩みを報告しあい、働きの進展について思い巡らし、祈りあい励ましあうことで、互いの重荷を負いあうことを目指します。そのことによって、個人的にではなく、共同体として神の声を聞くということが、今までよりもできるようになるのだと思います。

 

たった3週間の間のことでも、証を分かちあうことで、お互いが励まされました。こういう交わりを、より定期的に行なうことで、キリストのからだの一部として機能していることを確かめあうことができます。喜ぶ者とともに喜び、泣く者とともに泣く交わりです。もし、育成者たち自身がそういう交わりを持っていないなら、被育成者たちに、その重要性を伝えることができるでしょうか。個別に戦うのではなく、より成熟した交わりを基に、共同戦線を張るように導かれているのだと思います。

 

2 定期的なトレーニング

毎月、同じ町で、天外内トレーニングをすることになりました。取り急ぎ、2月19日(金)夜から20日(土)昼過ぎまでは東京の渋谷で、2月27日(土)午前から夕方までは大阪で、それぞれトレーニングセミナーを開催することになりました。導かれるなら、他の都市でも、毎月トレーニングを開く機会を求めます。

 

前項の交わりについても当てはまることですが、このような行動計画を立てるときに自問しなければならない問いが少なくとも3つあります。第1に、もっとシンプルにできないか、第2に、もっと関係を重視できないか(アカウンタブルな関係は確保できているか)、第3に、それを再生産することができるかです。そのため、複雑にしたり、参加者を広げ過ぎたり、現場を持たない人たちだけの一時的なイベントになったりすることを、注意深く避けなければなりません。

 

一方、「あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。」(マタイ10章27節)と命じられているように、無差別に大きな枠組みで伝える必要がある場合もあります。『リバイバル・ジャパン』誌上に、「天外内トレーニング」という記事を連載していますが、それが5月まで続きます。その間は、働き人を見つけ出す期間なのかもしれません。2月中旬に配送される号から、トレーニングの広告を記事の隅に無料で出すことを許していただきました。これらの記事は、単行本としてまとめて、5月に出版する計画が進んでいます。これらの一連の働きを通して、残されている「七千人」(第1列王記19章18節)に会えるのかもしれません。

 

3 預言といやし

先月、オーストラリア在住の預言的な働き人であるフィルさんが来日したことで、教会に与えられた預言的な機能について学んだり、再確認したりすることができました。使徒の働き2章で聖霊が下ったとき、「あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。その日、わたしのしもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。」(使徒の働き2章17節、18節)というヨエルの預言が成就しました。現代の私たちも同じ預言の霊を受けています。だから、「愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。」(第1コリント14章1節)とあるように、特別な預言者だけでなく、すべての弟子たちが、愛のゆえに神の言葉を取り次ぐようになることを追及していこうと、励ましあいました。

 

また、フィルさんは、再来日していやしについてのトレーニングをしたいと申し出てくださっています。イエス様の働きにも、使徒たちの働きにも、心と身体のいやしが伴いました。預言といやしが組み合わされることで、「西洋かぶれしたインテリの宗教」というラベルが取り除かれ、「日本人が生きる道」としてのキリスト教が再提示されるのだと思います。それで、フィルさんが使っているテキストを分析して、「日本へ適用できるか」、また、「適用するならどのようにするか」という課題について検討する作業部会をスタートしました。それについての報告は追っていたします。

 

8月には、ドイツ人で『家が世界を変える』の著者であるヴォルフガング・ジムソンさんが来日します。そのときに合わせて、スイスの使徒的働き人であるマルコさんご夫妻も来日したいとおっしゃっています。ところが、8月は飛行機代が高いし、まる3日間しかない期間に、世界的に用いられている人たちが複数集まるのは、もったいない感じがします。それで、マルコさんには6月の第2週か第3週の期間に、使徒や預言者としてどのように行動するかというテーマでトレーニングしていただく提案をすることにしました。マルコさんとフィルさんは友人ですので、6月に一緒にトレーニングを導いていただく可能性もあります。

 

4 インフラの整備

町作りのために、道路や鉄道などの「インフラ(基幹施設)」が必要なように、ムーブメントにも、最前線の開拓者がアクセスして恵みを受け取るインフラが必要です。今回行動計画に盛り込んだ定期的な交わりやトレーニングは、この範疇に入るものだと思います。今後、祈り会の開催や書籍の発行やウェブサイトの立ち上げ、さらには働き人の巡回などの分野の充実が図られる必要があると思われます。

 

今回のミーティングでは、はっきり決めなかったのですが、トレーニングを録画・編集して、YouTubeなどにアップすることも話し合いました。また、証を集めて、より多くの人に知らせる枠組みについても討議しました。取り急ぎ次回のミーティングまでに、弟子育成の連鎖の起点となった働き人にインタビューして、サンプルの証の文章を作ることを、参加者の1人にお願いしました。

 

福田充男

2010年2月1日