リーダー育成

携帯メールの牧会書簡

宣教戦略シンクタンク「RACネットワーク」福田充男

ページ6

 

6 人々に仕える(その2)

信じたばかりの人に「自分を愛するように隣人を愛しなさい」と勧めるときに、簡単なガイダンスがあれば、実行に移しやすいのではないでしょうか。 だれを愛するのか、どう愛を表現するのか、感情をぶつけてくる人にはどうすればよいか、うわさ話が好きな人とどうつきあうか、などの問題に取り組むための「心の整理の仕方」についてまとめてみました。

 

あなたの隣人はだれですか

聖書の中でももっとも大切な戒めは「心を尽くして父なる神を愛すること」です。御子イエス様を遣わして私たちの罪のために死に渡された方を力の限り愛することが、人生でもっとも大切なことです。 そして、それは阪神の優勝より、未来の花嫁との結婚よりも、百倍エキサイティングなことなのです。

 

では、どうすれば父なる神への愛を表現することができるでしょう。1つは、神様に向かって、感謝と賛美をささげることです。命の恩人にお礼を申し上げるだけでなく、その方のなさったことやご品性を讚えることは当然のことです。 もう1つは、神様が願っておられることを進んですることです。それは、「自分を愛するように隣人を愛する」ことです。

 

では、敏君の隣人とはだれでしょうか。これは大切な問いなので、神様に聞いてみてください。家族、友人、同僚、近所の人たちの中で、まずだれに仕えなさいとおっしゃているでしょうか。

 

遠く離れている人の中にも隣人はいます。たとえば、世界中で1日あたり4万人の人々が餓死しています。そのうちの3万人は子どもたちです。イエス様を信じたり宣べ伝えたりしたために投獄されている人たちもいます。 敏君の隣人はだれですか。

 

ラブ・ランゲージ

人によって愛されていると感じるセンサーが異なります。そのセンサーのことを「ラブ・ランゲージ」と呼びます。たとえば、私の場合は、ほめてもらうことが大切です。 安くつくでしょ。しかし、他の人は、プレゼントをもらうと愛されていると感じます。だから、そういう人には、言葉だけではなく「もの」を差し上げることで、愛を表現しなければなりません。

 

私の妻の場合は、彼女の仕事を手伝ってあげると満足するようです。そういうセンサーを持っている人に対しては、ほめることよりも、プレゼントをすることよりも、夕食の準備や後片づけを手伝うことを通して愛を受け取ってもらう必要があります。

 

次男の場合は、一緒に充実した時間を過ごすことで、愛を感じるタイプのようです。そういう人には、親身になって話を聞く時間を物理的に取ることが重要となってきます。 一方、たとえ短い時間でも、手を握ったりハッグしたりして、やさしく身体にタッチしてもらいたい人もいます。

 

敏君の隣人のラブ・ランゲージは何ですか。肯定的な言葉、プレゼント、手伝うこと、充実した時間を過ごすこと、それともやさしくタッチすることですか。一人ひとりのニーズを見分け、それを満たすことが大切です。

 

親身に話を聞く

人は自分の話を聞いてほしいのです。脳生理学者によると、人間の脳は感情を他者と分かちあうようにできているらしい。だから、1人で悩んでいて話す相手がいない人は、雷を落とす場所を探している雷雲だと考えてください。 話を聞くというのは「ここに雷を落としてもいいよ」と言う許可を与えることです。

 

悩んでいる人の論理は大抵間違っているし、多くの場合、自分の誤りに気づいています。だから、大上段に「間違っているよ」と指摘されると反発します。大切なことは、相手の論理にではなく感情に同意することです。 感情に注意して耳を傾け、たとえば怒っていることがわかれば「頭にくるよね」と言ってあげればいいのです。

 

感情はたくさんありますが、いくつかのカテゴリーを知っていれば見分けやすいと思います。怒り、恐れ、孤独、悲しみ、いらいら、罪責感、劣等感、喜びのどれかだ、と考えてください。

 

2つのことに気をつけてください。1つは、単なるテクニックではなく、神様から愛をいただいて感情に同意することです。 もう1つは、一方で神様と会話するチャンネルを開きながら聞くことです。さもないと、雷が落ちたときに大きな被害を受け、共倒れになりかねません。

 

裁かないで受け入れなさい

尊敬できる人と、それほどでもない人と、心の中で「それは違うでしょ」と叫びたくなる人がいますよね。長い人生の中で、「それを言っちゃあおしまいよ」と言いたくなる場面に出会うことは避けられません。 しかし、その人に対してどういう心の態度を取るかということは、結構大きな問題です。

 

聖書では、「尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい」と命じられています。だから、「そんなことを続けるんだったらどうなっても知りませんよ」と言ってかかわりを断ったり、「しょうがない奴だなあ」と思って見下げたりしてはいけません。 まして、「覚えとけよ」と言い放って復讐を誓うのはもってのほかです。